日本の伝統文様である「鱗文様」についての解説と背景用のパターンGIF素材、鱗文様がデザインされたものを掲載しています。
ウェブデザイン・グラフィックデザイン作成時の和柄・和風デザイン用素材にご活用下さい。
パターン素材はそのままデスクトップの背景・壁紙にも使えます。

鱗文様(うろこ)

形・大きさが同じ文様を規則正しく並べて、その文様の部分と地になる部分の色を変えて交互に入れ替わる文様を「入れ替わり文様」といいます。その文様の中で代表的なものが「鱗文様」で、正三角形または二等辺三角形を上下左右に連続して配置した形となっています。地と文様の色の差により三角形が目に付くように浮かび上がってきますが、これが鱗に似ているので鱗文と呼ばれるようになりました。

この鱗文の歴史は古く、古代より世界各地で見られますが、わが国では弥生時代中期頃から銅鏡や土器などに見られ、「鋸歯文」と呼ばれていました。三角形の連続文様は古くから病魔を表すとされると同時に悪霊を退ける呪性を持つとされ、近世になって鱗文と読んで厄除けの文様として使うようになりました。

かつては厄除けにと女性の心に住む鬼を戒めるために鱗文様の地紋の生地を用いたり美しい配色の鱗文の小紋染めや長襦袢や帯あげがありました。

能楽の竜神や鬼女の装束には鱗文が使われ、白地に鱗形の銀の硯箔小袖を着た扮装を見れば龍の化身・魔性のもの・鬼女を表すものとなっています。


鱗文様サンプル画像

参考文献

日本・中国の文様事典 (みみずくアートシリーズ) / 和の意匠にみる文様の名の物語 / きもの文様図鑑―明治・大正・昭和に見る

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暮らしの中の青海波文様

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